石鹸に含まれている成分について

石鹸の主成分は、脂肪酸とアルカリ塩です。市販の石鹸に使用されている主な脂肪酸は脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムで、それらの多くは天然の植物から抽出されています。石鹸の親油性は脂肪酸の炭素数が多ければ多いほど高くなるため、その分脂汚れに対する洗浄力もアップすることになります。

ただし、炭素数が過多になると水に溶けにくいといった性質が出てくるため石鹸作りには適しません。そのため、多くの石鹸では炭素数が12~18の間の脂肪酸が採用されています。その脂肪酸の種類を具体的に挙げると、パーム由来のラウリン酸やパルミチン酸やオレイン酸などです。こちらは動物性油脂ですが、牛脂にも石鹸に適したステアリン酸という脂肪酸が含まれるため、石鹸作りに使用されることがあります。

もう一つの主成分であるアルカリ塩については、カリウム塩とナトリウム塩が主に使われています。その溶解度の高さから、カリウム塩はあまり固形石鹸には使用されていません。市販の石鹸の多くで原料として使われているのががナトリウム塩です。以上が石鹸の主成分ですが、より使いやすくするために更に添加物が加えられています。その代表的なものが着色料や香料で、見た目や香りを良くするために配合されています。

高級な石鹸の中には、希少価値の高いアロマオイルが配合されているものもあるほどです。また、ハーブをそのまま練り込むなど、趣向を凝らした石鹸も数多く存在しています。また、泡立ちや洗浄力を良くするために加えられているのが、リン酸塩や炭酸塩などの無機塩です。その他、乾燥が必要な粉石鹸には水分を出す働きを持つゼオライトが添加されており、逆に水分を保持する必要がある固形石鹸にはそれを助けるケイ酸塩が使われています。

石鹸の成分を知ることの大切さ

普段何気なく使っている石鹸は、固形アルカリの性質が活用された化学的な洗浄剤です。基本的な主原料に香料などの様々な添加物が使用されているため、購入する際にはパッケージの裏面を良く読んでから選んで下さい。

脂肪酸やアルカリ塩の種類によっても石鹸の性質は異なってくるので、用途に応じて最適な石鹸を選ぶことが大事です。

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